このたび産業部会の副会長に就任させていただきました福山義人と申します。
私は1972 年に慶應義塾大学商学部(野口ゼミ) を卒業し、当時創業3 年だったIT 系ベンチャー企業【コンピューターサービス株式会社、後に社名変更により(株)CSK、現 SCSK(株)】に入社しました。日本における情報産業の勃興期でもありましたが、創業経営者の卓越した経営力と時流の恵みもあり、入社した会社は8 年後に株式公開、10 年後に当時の東証2 部、12 年後に東証1 部に駆け上がりました。その間、事業の幅が広がり事業構造が変わり、それに伴なっての外部からの人材の流入・流出、そこで繰り広げられた様々な人間模様、これらを見聞きし、自らもその渦の中を生きてきました。
そんな会社で、私自身20 代後半で管理職、30 代後半で1 部上場企業の役員、50 代半ばで経営トップにつきましたが、最後はある事情から会社が倒産の淵に追い込まれ、自ら臨時株主総会を召集して役員総退陣・総入れ替えという幕引きの中、退任いたしました。
なかなか変化に富んだ得難い経験をさせていただいたビジネスマン人生でしたが、そんな私の経験が企業経営者・管理者の皆さんと経営を研究対象とされている「学」の世界の皆さんの双方に何がしかでもお役に立てればと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。